映画「玄牝」を観て。
映画『玄牝』を観てきました。
吉村先生の「自然なお産」に対する考え方は、とても尊敬しています。
吉村医院にも助産師の研修に行ったことがあります。
たった2泊3日でしたが、運良く3件のお産を見学させて頂きました。また、古屋での古典的労働も体験。妊婦さんがとにかくイキイキしている!!
映画の話しですが、
見る前は、楽しみでもあるけれど、内容がはっきりとわからないだけに、不安?心配?な感じもありました。
映画を観た感想は・・・
数名の妊婦さんを追ったドキュメンタリー。本音を話しながら、ちゃんと今のお産に向き合っている妊婦さんたちが、かっこいい。
出産シーンもありました。助産師としては、本当に産まれる瞬間って感動的で、ほっとするというのかな、、、元気に産まれた!と安堵する気持ち、・・・お産っていいなぁと改めて思う。
吉村先生が、素のまま。それがいい。先生も悩んだり、迷ったりするんだなあ。
いのち・・・生と死は両方を感じ、考えること。
先生の言葉で、(正確ではないかもしれませんが)「文化が今のお産を産んだ」が印象。
昔なら助からなかったいのち、今の医療なら助けることができる。だからこそ、だからこそ、自分の死生観もしっかり持っていないといけないんだなぁと痛感。
この映画は、単なる‘吉村医院を伝えるだけではない’‘自然なお産を推奨しているわけでもない’・・・・いろいろ考えなさいって言われている。医療、いのち、生活、文化・・・・
いろんな人に観てもらって、感じて欲しいなぁ。
-------------感想はここまで。
偶然にも、この日は河瀬監督のトークショーがある日でした。
監督の感想なども聞けてよかった。
河瀬監督もとても素敵な印象。なんと言葉で表していいか、文才のない私には難しい。なんとも“ピュアな感じ”がしました。
監督が「カリスマ産婦人科医 吉村正を撮りたかったわけではなく、普通のおじいちゃんの吉村正を撮りたかったの」と。確かに映画の先生は、とても「素」というか、「ありのまま」だった。
もう一度、観たいなぁ。
まだ、観ていない方がいらっしゃったら、ぜひ映画館に足を運んでみて欲しい。