ビッグニュース!!びっくりにゅーす?!
19時半すぎ。
夫がたまたま、ヤギ小屋の前を通りました。(普段ではありえない時間です)
駆け足に家に戻ってくると、「大変、かん奈が足を投げ出して、鳴いている」と慌てている。
わたしも慌てて、ヤギ小屋に向かうと、かん奈のお腹がぽっこり。
ワラの上に横たわっている。とても苦しいそうに‘メッ、メッ’と鳴いている。
お腹にガスが溜まり過ぎて苦しいのか?
まさか、出産か?
(いやいや出産は考えたくない)
あたふたとしていると、おしりのほうから半透明なおりものがべったりと付いている。(すでに羊水?)
夫もわたしも『産まれる』と確信。
夕食をいつもより素早くすませ、ヤギ小屋に向かう。
出産となれば、助産婦魂が燃えます!!!
20時半ごろ、小屋にわたしも一緒に入り、かん奈のおなかをさすり、励まします。
みるみるうちに、お尻が膨隆。ヒトと変わりませんね。
苦しい声をあげているかん奈、
その声にちょっとオロオロしている夫、
甥っ子、義母も駆けつけて、かん奈を見守ります。
夫と義母がタオルを準備してくれます。
何か見え始め、蹄?と思ったけど、口でした。ベロが見えて、ときどき動き、赤ちゃんの元気なことがわかります。
力強くいきむかん奈、つるっとアタマが出て、アタマまででるとツルツルと身体も出ました。
20時51分 誕生です!
羊膜は破けていたので、すぐに鳴き始めます。ほっと安堵します。
お尻にほうにいた子ヤギをかん奈の口元に移すと、誰から教わったわけでもないのに、耳や口をくわえました!食べてしまうのか!と思うくらいの勢いもあったので、一瞬ドキっとしました。でも、それは羊水を舐めているのだと気付き、本当に自然の力に驚きです。
そうしているうちに、またかん奈が苦しみ、ツルってあっという間に
第2子誕生!! 20時56分
第1子に比べ、ちょっとこぶりでした。
また、かん奈の傍に移しましたが、あまり舐めてくれません。しばらくして、舐めてくれました。
数分にうちに、第1子の子ヤギは立ち上がろうとしたり、すごい高い声で「メーメー」と強く鳴き始めました。そのうち、第2子も強く鳴き始め、ほっとします。
第2子はちょっとこぶりで、なかなか立ち上がりません。
かん奈は立ち上がり、餌を食べ始めました。
第2子も後産も、気になりましたが、外野が多いのも気が散ると思い、一度家に戻りました。
22時頃見に行くと、[あれ?1頭しかいいない]
立ち上がれなかった第2子は、かん奈にふまれていました。すでに息はなく、冷たくなっていました。夫を呼んで、私が泣きました。「ごめんね、ごめんね、目を離したから、ごめんね」悲しみが止まりません。
ヤギは、本来1頭しか産まないようです。子育ても1頭しかできないのかもれません。だから、元気な子だけ、もしくは第1子だけを見ていたようです。
第2子は、タオルにくるみ、段ボールへ入れ、1晩我が家で預かりました。
寝付けぬ夜、熟睡できぬ夜を過ごしました。
明朝、母子共に元気であることを祈りました。
7時過ぎ、見に行くと、「メーメー」と甲高い声が聞こえ、子ヤギが元気であることがわかります。ほっと一安心です。
かん奈も後産が終わっていたようです。小屋を掃除すると、羊膜だけが残っており、胎盤は食べたのでしょう。
体重測定しました。
1124グラムの男の子のようです。
かん奈のおっぱいが昨日よりふっくりと巨乳になっており、おっぱいが出始めています。
まだまだ慣れないおっぱいやりに、母子共に苦労しています。
赤ちゃんヤギは、かわいくて、かわいくて、ぬいぐるみみたいです。
予定外にも妊娠、出産に、私たちも戸惑いながら、嬉しさと悲しさが交互に起こりました。
兄弟間の子だけに、肛門がないなど病気がある場合も考えられます。いまのところ、うんちも出ており、見た目にも元気なので、ほっとしているところ。
助産師として、分娩介助の復帰はヤギの出産でした。
ヤギもヒトも、同じですねぇ。ヤギはとっても安産でした。
私はこの感動がやはり好きです。
お産っていいなぁと改めてかみしめています。
また、かん奈のお産に立ち会えたことは、本当に奇跡です。
その場に立ち会わせてくれたことを本当に感謝しています。
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